晩秋の雨乞岳へ
週末、紅葉を求めて山梨県北杜市にある「雨乞岳」へ登ってきました。
目次
雨乞岳とは
標高は2037mとそれほど高くはないですが、南アルプスの甲斐駒ヶ岳、鋸岳の展望が良い山です。
名前の通り、昔は山頂で雨乞の儀式を行っていたそうです。
マイナーな山で登る人もあまりいなかったようですが、「山梨百名山」に選ばれ、登山道が新たに整備されたことで登山者数が増加しています。
登山コースについて
登山ルートは2つあります。
昔からあるのはサントリーのウィスキー工場の裏から登るルートです。
こちらのコースタイムは登り4時間、下り3時間10分です。
新たに整備されたのはヴィレッヂ白州から登るコースです。
こちらのコースタイムは登り3時間、下り2時間と登りやすくなっています。
今回はこちらのコースを利用しました。
登山口について
登山口は国道20号線からヴィレッヂ白州を目指し、平久保池を過ぎたところにあります。
道は狭いですが、適度な感覚で広くなっているのですれ違いは可能です。
駐車場について
駐車場は登山口の前にあります。
乗用車10台ほど駐車可能です。
この日は一番乗りでした。
登山口はこちら。
登山届を出すポストはありません。
事前に提出する必要があります。
またこのルートには登山口、登山道ともにトイレはありません。
国道20号沿いにあるコンビニや道の駅をご利用ください。
登り始めから高さ300mほど登るまで階段が続きます。
整備をしてくれていてとてもありがたいですが、正直登りにくいです。
前日が雨だったこともあり、スタートは霧っぽい天気でしたが、太陽が上がると天気も良くなってきました。
カラマツの紅葉が美しい。
下の写真のように道標があります。
#1から#5まであったような気がします…。
#3までは階段が続きます。
それ以降は普通の登山道です。
朝日に輝くカラマツ林。
#3を過ぎるとこのような登山道。
整備されており、道迷いの心配はないかと思います。
ただ落ち葉で踏み跡がわかりにくいところがありました。
また赤テープ等の印は無いので気をつけてください。
青空が見えてきました。
カラマツが光っています。
水場
コースの中腹に一か所だけ水場があります。
谷間にある沢です。
渇水期には枯れてしまうこともあるそうですので、持参するのが無難です。
この日は普通に流れていました。
#4まで登ると木の間から甲斐駒ヶ岳が登場します。
最高です。
山頂まであと少しです。
藪の中を歩きます。
道を覆ってしまっている場所もあります。
雨上がりだったため笹が濡れていました。
ゲイターを持ってこなかったため足元がびしょびしょになりました。
山頂
笹の道を過ぎると山頂に到着です。
登りのコースタイムは3時間でしたが2時間半ほど到着しました。
山梨百名山の表記がありますが、標高の記載はありませんでした。
景色はよく、甲斐駒ヶ岳、鋸岳、北杜市、韮崎市の街並みが見えます。
天気が良ければ富士山も見えますが、この日は見られませんでした。
水晶ナギへ
山頂には到着しましたが、もう一つの目的地「水晶ナギ」を目指します。
水晶ナギとは花崗岩が風化しできたザレ場です。
頂上から300mほど下にあります。
サントリーの工場から登るコース上に分岐点があります。
今回はヴィレッヂ白州コースから登っているため、往復しなければなりません。
山頂から水晶ナギまでは下り30分、登り45分ほどかかります。
水晶ナギの分岐を越えて、少し歩くと花崗岩の砂浜が見えてきます。
奥のギザギザした山が南アルプスの鋸岳です。
こちらの写真は韮崎市方面です。
写真で見るとわかりにくいですが、結構な高さの崖です。
落ちたら谷底まで転がっていきそうなので注意してください。
山のビーチは日向山が有名ですが、こちらも負けてはいません。
しかも人もいないので独り占めできます。まさにプライベートビーチです!
景色は360°大絶景です。
雨上がりのため、人の足跡はありませんでしたが、カモシカの足跡を発見しました。
この後再び山頂へ登り返します。
結構な急登です。
山頂到着後は来た道を下山しました。
下山は1時間半ほどでした。
もう紅葉には遅いかなと思っていましたが、カラマツが奇麗に黄葉していました。
マイナーな山ということもあり、出会った登山者は3組のみ。
同じ「雨」が付く、日本百名山の「雨飾山」では大渋滞ができるほどの登山者だったのに…笑
今回の登った「雨乞岳」はコースタイムもそれほど長くなく、景色もいい山なのでとてもお勧めです。
また行きたいと思える素敵な山でした。
秋の山を満喫できました。