葉っぱが64枚

内気なアウトドア派のブログ

晩秋の雨乞岳へ

週末、紅葉を求めて山梨県北杜市にある「雨乞岳」へ登ってきました。

目次

雨乞岳とは

雨乞岳とは山梨県北杜市に位置する山です。

標高は2037mとそれほど高くはないですが、南アルプス甲斐駒ヶ岳、鋸岳の展望が良い山です。

名前の通り、昔は山頂で雨乞の儀式を行っていたそうです。

マイナーな山で登る人もあまりいなかったようですが、「山梨百名山に選ばれ、登山道が新たに整備されたことで登山者数が増加しています。

 

登山コースについて

登山ルートは2つあります。

昔からあるのはサントリーのウィスキー工場の裏から登るルートです。

こちらのコースタイムは登り4時間、下り3時間10分です。

新たに整備されたのはヴィレッヂ白州から登るコースです。

こちらのコースタイムは登り3時間、下り2時間と登りやすくなっています。

今回はこちらのコースを利用しました。

登山口について

登山口は国道20号線からヴィレッヂ白州を目指し、平久保池を過ぎたところにあります。

道は狭いですが、適度な感覚で広くなっているのですれ違いは可能です。

駐車場について

駐車場は登山口の前にあります。

乗用車10台ほど駐車可能です。

この日は一番乗りでした。

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登山口はこちら。

登山届を出すポストはありません。

事前に提出する必要があります。
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またこのルートには登山口、登山道ともにトイレはありません。

国道20号沿いにあるコンビニや道の駅をご利用ください。

 

登り始めから高さ300mほど登るまで階段が続きます。

整備をしてくれていてとてもありがたいですが、正直登りにくいです。
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前日が雨だったこともあり、スタートは霧っぽい天気でしたが、太陽が上がると天気も良くなってきました。

カラマツの紅葉が美しい。
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下の写真のように道標があります。

#1から#5まであったような気がします…。

#3までは階段が続きます。

それ以降は普通の登山道です。
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朝日に輝くカラマツ林。
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#3を過ぎるとこのような登山道。

整備されており、道迷いの心配はないかと思います。

ただ落ち葉で踏み跡がわかりにくいところがありました。

また赤テープ等の印は無いので気をつけてください。
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青空が見えてきました。

カラマツが光っています。
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水場

コースの中腹に一か所だけ水場があります。

谷間にある沢です。

渇水期には枯れてしまうこともあるそうですので、持参するのが無難です。

この日は普通に流れていました。
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#4まで登ると木の間から甲斐駒ヶ岳が登場します。
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最高です。
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山頂まであと少しです。

藪の中を歩きます。

道を覆ってしまっている場所もあります。
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雨上がりだったため笹が濡れていました。

ゲイターを持ってこなかったため足元がびしょびしょになりました。
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山頂

笹の道を過ぎると山頂に到着です。

登りのコースタイムは3時間でしたが2時間半ほど到着しました。

山梨百名山の表記がありますが、標高の記載はありませんでした。
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景色はよく、甲斐駒ヶ岳、鋸岳、北杜市韮崎市の街並みが見えます。

天気が良ければ富士山も見えますが、この日は見られませんでした。
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水晶ナギへ

山頂には到着しましたが、もう一つの目的地「水晶ナギ」を目指します。

水晶ナギとは花崗岩が風化しできたザレ場です。

頂上から300mほど下にあります。

サントリーの工場から登るコース上に分岐点があります。

今回はヴィレッヂ白州コースから登っているため、往復しなければなりません。

山頂から水晶ナギまでは下り30分、登り45分ほどかかります。
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水晶ナギの分岐を越えて、少し歩くと花崗岩の砂浜が見えてきます。

奥のギザギザした山が南アルプスの鋸岳です。
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こちらの写真は韮崎市方面です。

写真で見るとわかりにくいですが、結構な高さの崖です。

落ちたら谷底まで転がっていきそうなので注意してください。

山のビーチは日向山が有名ですが、こちらも負けてはいません。

しかも人もいないので独り占めできます。まさにプライベートビーチです!
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景色は360°大絶景です。

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雨上がりのため、人の足跡はありませんでしたが、カモシカの足跡を発見しました。
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この後再び山頂へ登り返します。

結構な急登です。

 

山頂到着後は来た道を下山しました。

下山は1時間半ほどでした。
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もう紅葉には遅いかなと思っていましたが、カラマツが奇麗に黄葉していました。

マイナーな山ということもあり、出会った登山者は3組のみ。

同じ「雨」が付く、日本百名山の「雨飾山」では大渋滞ができるほどの登山者だったのに…笑

今回の登った「雨乞岳」はコースタイムもそれほど長くなく、景色もいい山なのでとてもお勧めです。

また行きたいと思える素敵な山でした。

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秋の山を満喫できました。