権兵衛峠から登る中央アルプス経ヶ岳
最近新しく整備されたルート「権兵衛峠ルート」を利用して、中央アルプス最北端の「経ヶ岳」を登ってきました。
目次
経ヶ岳とは
長野県南箕輪村と塩尻市の間に位置する標高2296mの山です。
中央アルプスの最北端の山でもあります。
日本200名山の1つです。
登山
ルート
ルートは伊那市西箕輪の仲仙寺から登るコースが一般的で、
他に南箕輪村の飛び地の大泉所ダムから登るルートもあります。
それにプラスして権兵衛峠から登るルートが最近整備されました。
今まではバリエーションルートとして藪漕ぎをしながら登っている人がいたようですが、笹もきれいに刈られ、ピンクリボンもしっかりついた登山道になりました。
権兵衛峠の標高は1523m、仲仙寺の標高は945mですので、
権兵衛峠から登った方が、標高差は小さいです。
しかも仲仙寺ルートはほとんどが樹林帯で、
景色が見えるのは8合目付近のみですが、
権兵衛峠ルートですと稜線歩きとなるため
御嶽山から乗鞍岳、穂高連峰、八ヶ岳、南アルプス、木曽駒ヶ岳と
360度の大展望を楽しむことができます。
そんなわけで「権兵衛峠ルート」おすすめです。
登山口
登山口は権兵衛峠です。
権兵衛トンネルができる前は伊那谷と木曽をつなぐ国道でしたが、
権兵衛トンネルができてからは伊那側が通行止めとなり、
行き来することはできなくなりました。
ただ木曽側(塩尻市側)からは峠の頂上まで車で行くことができます。
峠頂上には駐車場とトイレがあります。
(ただしトイレは4月末時点でも冬季閉鎖中でした)
峠からでも南アルプスが見えます。
登山口は駐車場のすぐ前です。
始めは樹林帯です。
右に見えるのはアンテナの保全用のレールです。
稜線に出ると経ヶ岳が見えました。
遠い!
こちらが巨大アンテナ。
登り始めから30分ほどです。
振り返ると将棋頭山と木曽駒ヶ岳が見えます。
まだまだ白いですね。
北沢山
登山口から1時間ほどで北沢山に到着。
ここまで来るだけでも楽しそう。
南アルプスの山々
笹に覆われた稜線を歩きます。
意外にアップダウンがあります。
途中分岐点が。
岩場から行こうと思いましたが、雪に覆われていたため迂回しました。
山頂に近づくにつれシラビソ、コメツガの樹林帯に変わりました。
分水嶺がありました。
伊那方面に降った雨は天竜川を経由して太平洋へ流れていきます。
だんだん経ヶ岳も近づいてきました。
でもまだ遠い。
山頂までの最後の登りは急登です。
しかも雪が出てきました。
チェーンスパイクを装着しました。
雪で登山道が不明瞭ですが、赤テープがあるので安心です。
でも霧が出ていたら迷いそう。
急登の先が山頂です。
山頂
山頂は展望はほとんどありません。
芽吹き前なら御嶽山、乗鞍岳や松本盆地が見えますが、葉っぱが出てきたら見えなくなりそうですね。
経ヶ岳は信仰の山です。
「経」という名前からしてそんな感じですね。
昔、慈覚大師が信濃に下向していた時に、霊木に十一面観音像を刻み、その木片にお経を書いて納めたとのことです。
最後に三角点です。
下山
帰りも同じ道を戻りました。
アップダウンがあるルートなので帰りもそれなりに登りがあります。
いいトレーニングになりました。
でも仲仙寺ルートよりは圧倒的に楽ですね。
まとめ
御嶽山、南アルプス、中央アルプスの山々を見ながら稜線歩きができるので
「権兵衛峠ルート」はおすすめです!
特に秋や初冬なんかはいいと思います。
次は紅葉の時期に来てみようかな。