葉っぱが64枚

内気なアウトドア派のブログ

冬の上高地トレッキング

憧れの冬の上高地へ行ってきました。

夏には何度も行ったことがありますが、冬は上高地に直通するバスがないので、行ったことがありませんでした。

この度、冬靴とワカンを購入したので、穂高連峰が見えそうな晴天の週末に訪れました。

目次

上高地

上高地は長野県松本市にあります。

焼岳の噴火でできた大正池から有名な河童橋、そして明神池といった日本を代表する景勝地です。

クライマーにとっては北アルプス槍ヶ岳穂高岳に登る際には、通過するだけの場所ですが、バスやタクシーで簡単に訪れ、3000mを超える山々を臨むことができる上高地は一般の人たちにも人気の場所です。

ただ冬期は釜トンネルから先は閉鎖され、徒歩でしか上高地へは行くことができません。

少し前まではトンネルも古く、一部の人たちしか訪れていませんでしたが、

トンネルが新しくなり初心者でも訪れやすくなりました。

アクセス

冬期に上高地へ行くには釜トンネルの入口まで行く必要があります。

釜トンネルには駐車場がないため、安房トンネル岐阜県側の平湯か長野県松本市の沢渡駐車場からバスまたはタクシーで釜トンネルを目指します。

冬以外であればバスが一日に何便も運行していますが、冬期はバスの本数は非常に少なく、朝はそもそも無いため、必然的にタクシーを利用することになります。

今回は松本市の沢渡第2駐車場を利用し、タクシーで釜トンネルを目指しました。

沢渡駐車場

 冬期以外、駐車場は有料ですが、冬期は無料です。

雪掻きもされており、晴天の週末でも駐車スペースは十分ありました。

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トイレ

駐車場の入口付近には奇麗な水洗トイレがあります。

釜トンネルの入口にも仮設トイレは設置されていますが、ここで利用した方がいいです。

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タクシーについて

冬期は予約が必要と記載されたブログもありますが、

週末であれば必要はなさそうです。

沢渡駐車場には常に3台ほどタクシーが待機していました。

心配な方は予約してもいいかと思います。

タクシー代は約3400円です。

冬期は定額ではなくメーターの代金となります。

ちょうどいいタイミングと人数の人と駐車場で出会えれば相乗りするのもありかと思います。

私はいつもいいタイミングで人がいるので相乗りしています。

ルート

トンネルは釜トンネルと上高地トンネルの2つです。

その後は林道を歩くと大正池です。

河童橋までは片道6.5㎞ほどです。

距離はありますが、トンネルを除いて高低差はほとんど無いため歩きやすいです。

トイレは釜トンネルの入口、大正池、中の瀬、バスターミナル、小梨平にあります。

環境保全のためちゃんとトイレを利用しましょう。

また雪が積もっているからと言って湿原に入るのも禁止です。

決められたルートを歩きましょう。

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釜トンネルからスタート

沢渡駐車場からタクシーで10分ほど走ると釜トンネルに到着します。

下の写真のように冬期はゲートで閉じられています。

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ゲート横には登山届ボックスがあります。

上高地を散策するだけでも登山届は出しましょう。

トンネル内部はライトが付いていますが、設置場所は疎らで真っ暗なところもあります。

道が凍っていることもあるので、ヘッドライトは必須です。

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1つ目の釜トンネルは1310m、2つ目の上高地トンネルは588mです。

トンネルを2つ抜けると、後は林の中の車道を歩きます。

冬でも工事関係者の車が通るため除雪されていますが、つるつるに凍っているので、チェーンスパイクがあると歩きやすいです。

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車道を少し歩けば大正池が見えてきます。

大正池

大正池は焼岳が大正4年に噴火した時の土石流によって梓川がせき止められできた池です。

今は池の出口に水力発電用の堰によって水がせき止められています。

大正池からは真っ白な焼岳を臨むことができました。

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夏は簡単に登ることができる焼岳ですが、冬期の登頂は難易度が高いそうです。

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大正池でワカンを履き、遊歩道をあるいて河童橋を目指します。

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明るい林の中を歩きます。

晴天の週末でしたが、人はほとんどいませんでした。

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田代湿原

湿原は静寂に包まれていました。

樹氷が付いていれば絵になりますが、この日は「無」でした。

夏は多くの人が写真撮影をしている場所も冬は人がいません。
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太陽が出てくると雪の上に印象的な影ができます。
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エストンさんも雪の中。

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梓川沿いを歩き続けると河童橋に到着。
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人はまばらです。

こんな河童橋は初めて。

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帰路

帰りは梓川の左岸を通って帰ります。

振り返ると明神岳が美しい。

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帰りにもう一度大正池に寄りました。

青空は見えますが、穂高連峰にはうっすら雲が…。

残念ながら穂高の頭は見えませんでしたが、これはこれでいい。

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あとはひたすら来た道を戻ります。
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帰りはバスで

釜トンネルから沢渡駐車場までの午後のバスは15時の一本のみ!

料金は1000円です。

1~3人で乗る場合はタクシーよりバスの方が安いですが、4人で乗るならバスよりタクシーの方が安いです。

ちなみに人待ちのタクシーは釜トンネルの前に2台止まっていました。
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バス停は釜トンネルを出て、安房トンネル側に100m弱行ったところにあります。

スノーシェッドの下です。
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バスは後払い制です。

まとめ

春~秋の上高地は何度も行ったことがありましたが、冬は別世界でした。

奇麗な景色を独り占めできます。

凄く歩くかと思いきや道が奇麗に整備されているため、快適に歩くことができ、あっという間に河童橋まで到着することができました。

冬山初心者におすすめのコースです。

ぜひ訪れてみてください。