葉っぱが64枚

内気なアウトドア派のブログ

中央アルプス 三ノ沢岳 2021年夏

せっかくの夏季休暇なのに雨ばかりで辛い今日この頃です。

先日、中央アルプスの三ノ沢岳に登ってきました。

三ノ沢岳は昨年の夏に初めて登りましたが、とても素晴らしい山だったため

再度登りました。

コースの案内は昨年の記事に詳細記載しています↓

nature365.hatenablog.com

目次

三ノ沢岳とは

中央アルプスの主稜線上にある宝剣岳から南西方向に延びた尾根上にある標高2,847 mの山です。
他の山とつながっていないため独立峰的な存在です。
伊那谷側からは山体を臨むことはできませんが、木曽地方から見ると貫禄満点です。
三ノ沢岳は、主稜を空木岳木曽駒ケ岳へ縦走する登山者にとっては、分岐から往復4時間もの行程を余儀なくされるため、あまり人が訪れません。
登頂するためには三ノ沢岳に限定した登山スタイルが必要となります。
かなりマイナーな山ですが、山頂直下には見事な高山植物のお花畑があり、これを求めて登る登山者も珍しくありません。
コースタイムは千畳敷カールから往復5時間20分です。

※ルート上には避難小屋やエスケープルートは存在しないため、天候が変わった場合は直ちに引き返すことが必要です。

千畳敷カールを散策

ロープウェイを降りてすぐに三ノ沢岳に向かうのではなく、千畳敷カールを散策しました。この日は朝からとてもいい天気でした。

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千畳敷カールを散策した目的はこちら!

コバイケイソウです。

今年はコバイケイソウの当たり年であったため、何としても千畳敷に行きたかったのです。

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コバイケイソウとは

ユリ科シュロソウ属の多年草の植物です。
背は高く白い穂がよく目立ちます。花は白色で円柱状に複数集まって咲いています。
花は数年周期で咲きます。
独特のにおいがします。臭いという人もいますが、そこまで臭くはないです(個人的には)

 

多くの人はロープウェイを降りるとすぐに木曽駒山頂へ向かうため、

カール内を散策している人はまばらです。
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30分ほどカール内の花々を楽しんだ後、三ノ沢岳へ向かいます。

 

極楽平へ

再び千畳敷ホテルへ戻り、登山のスタートです。

極楽平に向け30分ほど登ります。

多くの登山者は木曽駒ケ岳を目指すため、こちらのコースは人はまばらです。

登山道はよく整備されています。
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30分ほどで極楽平に到着。

木曽方面が見渡せます。

残念ながら御嶽山は雲の中。

南に行けば空木岳方面、北に向かえば宝剣岳、三ノ沢分岐方面です。
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稜線を15分ほど歩くと三ノ沢分岐です。

昨年はガスが多かったですが、今年はいい天気。最高です。

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三ノ沢岳へ

三ノ沢岳だけは独立峰です。

そのため一度、ぐわーと降りてから登り返す必要があります。

地味に上り下りが多いため、登り甲斐があります。
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途中木曽駒方面を振り返ると木曽側からガスがわいていて格好良かったです。
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山頂付近のお花畑

三ノ沢岳は高山植物が多いことで有名です。

梅雨明けすぐの時期には多くの花が咲き乱れます。
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三ノ沢岳でも多くのコバイケイソウを確認できました。
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山頂は小さな標識があるだけで地味ですが、360度の大パノラマで、

何時間居ても飽きません。

ゆっくりお昼ご飯を食べて、山頂を楽しみました。

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帰路は同じ道を帰ります。
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今回は午後までいい天気でした。
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まとめ

昨年に引き続き2回目の中央アルプス三ノ沢岳でしたが、

景色も高山植物も楽しむことができ、大満足の日帰り登山となりました。

駒ヶ根市の菅の台から路線バス、ロープウェイに乗るというのが、この山行の一番大変なところではありますが、これを我慢すれば気軽に高山環境を楽しむことができます。