野生動物のフィールドサイン ~ウンチ編~
せっかくの休日なのに天気が悪くてとても残念です。
今日は先日林道を散歩していた時に見つけた
動物のフィールドサインについて紹介します。
普段は気にすることはあまりないですが、
多くの人が見たことがあるものです。
フィールドサインとは
フィールドサインとは野生動物が残した、
足跡やフン、食痕といった「生活痕」のことです。
フィールドサインからわかること
フィールドサインからは、その場所でどんな野生動物が何をしていたか読み取ることができます。
普段姿を見ることはなかなかできない野生動物の行動を推理するのはとても面白いです。
どんな場所でフィールドサインは見つかるの?
注意して見ると田んぼ、畑、雑木林、林道、登山道、河原、神社やお寺、公園、民家の庭といった身近な環境で見つけることができます。
フィールドサインの例
先日、林道を歩いているときに石の上に小さなフンがありました。
これは「ホンドテン」のフンです。
アップの写真の掲載は控えますが、よく観察してみるとフンの中に白い毛のようなものが確認できます。
テンは雑食性で野ネズミやノウサギといった哺乳類から、昆虫、果実など様々なものを食べます。
このテンは何か動物を食べていたようです。
ところで、このテンのフンは堂々と石の上に乗っています。
山は広いし、木もたくさん生えていて隠れるところがたくさんあるのに
何でわざわざ石の上でウンチをするのでしょう?
僕なら恥ずかしくてできません(笑)
石の上など目立つところでウンチをするには訳があります。
ウンチが「サインポスト」になっているからです。
サインポストとは?
サインポストとは動物が自分の存在をアピールする目印のことです。
石の上や道の真ん中など目立つところにウンチをすることで、
縄張り宣言、異性へのアピールなど主に同種間のコミュニケーションのツールとなります。
まとめ
今回はフィールドサインの代表例としてホンドテンのウンチを取り上げましたが、
他にも足跡や食痕など様々なフィールドサインがあります。
家の近所にもたくさんあると思いますので、注意して観察してみると面白いかもしれません。