野生動物のフィールドサイン ~ウンチ編~ その2
先日の観察会の時に施設の屋上の手すりにいい感じのウンチを見つけてしまいました。
こんなところでウンチをするのは誰でしょう?
過去に野生動物のフィールドサインの記事を書いています。
この時は石の上の「ホンドテン」のウンチを紹介しました。
ウンチをするということは、この場所をよく歩いているという証拠です。
手すりをよーく見てみると・・・
他にもウンチがたくさん。
中には若い(新しい)ウンチが!
ツブツブした種がたくさん!
何の種でしょう…
これはサクラの実の種ですね!
この場所の周りにはソメイヨシノの木がたくさんあります。
サクラが散った後、小さなサクラの実がたくさんなります。
それを食べた動物のウンチに違いありません。
さて、その正体は…
ハクビシンです!
ハクビシンとは
食肉目ジャコウネコ科の動物です。
大きさはしっぽまで入れて、約1mほど。
平地から山林まで幅広く生息しています。
今では都市部でも生息しています。
東南アジア原産の帰化種です。
雑食性で、昆虫類や畑の作物、果実などを食べます。
木登りが得意で、樹林内を立体的に利用して暮らしています。
民家の屋根裏で暮らすものもいてフン害が問題になることがあります。
(糞尿で屋根が腐ってしまうそうです。)
写真がないのでフリーイラストで。
近くの獣道にセンサカメラを仕掛けていますが、
ハクビシンはよく写るので、生息していることは確かです。
「ウンチ」というワードだけで子どもは喜ぶので、
自然観察ネタとしてはもってこいですね!