梅雨の晴れ間に「将棊頭山」へ
先週の土日は雨で一歩も外に出られませんでしたが、
今週は運よく土日とも晴れました。
本当にありがたいです。
そんなわけで地元の山「将棊頭山」へ登ってきました。
将棊頭山とは
長野県にある標高2730mの山です。
中央アルプスの北部に位置します。
名前の由来は伊那谷から見上げると将棋の駒のように見えることからついたそうです。
これは今年の春に撮った写真です。
雪をかぶった左側の山が将棊頭山になります。
登山ルート
将棊頭山に登るルートは小さいものまで入れると全部で6ルートあります。
(一部廃道になっている可能性あり)
一般的なのは小黒川上流の桂小場から登る内ノ萱ルートと伊那スキーリゾートから登る権現山ルートです。
小黒川上流の桂小場から登る内ノ萱ルートは新田次郎の「聖職の碑」のモデルとなった箕輪中学校の大量遭難事故があった歴史的なルートとなります。
今回はこの内ノ萱ルートを使って将棊頭山を目指しました。
登山開レポート
桂小場の登山口には10台ほど車を止められる駐車場があります。
当日は5時半ころ到着しましたがほぼ満車でした。
登り始めるとすぐに水場あります。
このルートは他にも数か所水場があります。
早朝、麓からはきれいに山頂まで見ることができましたが、登り始めてみると霧の中。
この登山道は地元中学校の学校登山でも使用されているため、とてもきれいに整備されています。迷うことはありません。
2時間ほど歩くと大樽小屋(避難小屋)に到着。
便袋式ですがトイレが完備されています。
標高が上がるにつれ霧が薄くなり青空が見えてきました。
ここから登りが急になります。胸突八丁です。
といっても道はしっかりしているのでそんなに苦しくありません。
胸突八丁を抜けるとすぐに稜線に出ます。
稜線に出ると・・・最高の景色が!
頂上にある岩は「行者岩」と呼ばれています。
冬道を通って将棊頭山山頂を目指しました。
木曽駒ケ岳もきれいに見えます。
高山植物もチラホラ出ています。
無事登頂。
冬道はあまり人が通らないせいかハイマツが茂っていて、ところどころルートがわからなくなりました。
手書きの標識です。2730mという文字が弱弱しい(笑)
山頂直下には「西駒山荘」がありますが、今シーズンはコロナウィルスの影響を受け、営業を行っていません。石室と呼ばれる歴史的な小屋も封鎖されています。トイレも使えません。
山頂近くには「天水岩」と呼ばれる岩があります。
この岩のくぼみには年がら年中水が溜まっていると言われています。
シャクナゲも終わりかけながら残っていました。
ボーっとしていたら木曽側からガスがどんどんわいてきました。
あっという間に・・・真っ白に。
待っていてもガスは晴れそうにないので下山開始。
帰路は夏道を使用しました。
ところどころに雪が残っていますが、アイゼンは必要ありませんでした。
せっかく持って行ったのにただの重りでした。
帰りに茶臼山に登ろうと思いましたが、ガスで真っ白なのでやめました。
茶臼山へは往復1時間ほどかかります。
山頂には行者岩と呼ばれる巨石があります。
麓からも見えるので、次着たときは登りたいです。
帰りも同じルートで下山です。
下りは周りの景色を見ながらゆっくり歩きます。
苔が美しい。
花も咲いています。
歩行時間は休憩を入れて往復8時間でした。
登山口の桂小場の標高は1268m、山頂2730mなので標高差は約1500mです。
疲れましたがいい景色が見られてよかったです。
やっぱり森林限界を超える登山は楽しいですね!
早く梅雨が明けないかな~!