誰かに頼るという生き方(ヤドリギ)
一人でも私は生きられるけど、でも誰かとならば人生ははるかに違う。
中島みゆきさんの「誕生」。私が好きな曲の歌い出しです。
本当に人は一人で生きていけるのですかね?
一人で生きていると思っていても、
そんなことはなく、知らないところで誰かに助けられているし、
逆に知らないうちに誰かのためになっていることもあるのではと思います。
そんなわけで今日は寄生植物の「ヤドリギ」を紹介します。
寄生とは
寄生とは一方に利益がありますが、他方に害が生じる関係です。
ちなみに・・・
Win-Winの関係は相利共生といいます。
アリとアブラムシの関係です。
一方に利益が生じ、他方に利益も害もない関係を片利共生と言います。
有名なのはジンベイザメとコバンザメの関係です。
ヤドリギとは
他の樹木に寄生して育つ常緑の多年生植物です。
地面には根を張らず、寄生した樹木(宿主)から栄養分を吸い取ります。
ただ葉に葉緑体を持ち、自分自身も光合成を行い栄養分を得ることから、
ヤドリギは半寄生植物と言われています。
どうやって樹木に寄生するの?
ヤドリギは自分自身でも光合成をしますが、一人では生きていけません。
生きていくためには樹木に寄生する必要があります。
ではどうやって寄生するのでしょうか?
ヤドリギの種に秘密が!
ヤドリギの実は冬になります。
そしてヤドリギの果実はとてもベタベタしています。
その中に種子が入っています。
ネバネバは消化されず、実を食べた鳥のフンはネバネバになります。
そのネバネバのおかげでフンが木の枝に引っかかり、そこで発芽します。
そして寄生生活のスタートです。
まとめ
これからの季節は葉が生い茂り、ヤドリギを見つけるのは難しいですが、
サクラやケヤキといった木についていることが多いので探してみると面白いかと思います。