冬の飯縄山へ
冬山初心者にもおすすめということで長野県の北信地域にある「飯縄山」へ行ってきました。
目次
飯縄山とは
長野県の長野市、信濃町、飯綱町にまたがる山で標高1,917mです。
戸隠山、黒姫山、妙高山、斑尾山合わせて北信五岳と呼ばれ、飯縄山はその1つです。
また日本200名山の1つでもあります。
コースタイムも短く、登山道もしっかり整備されている山のためシーズン通して
初心者でも登りやすい山です。
(※冬期はそれなりの装備が必要です)
装備
12本アイゼンを使用しました。
登り始めはチェーンスパイクでも大丈夫ですが、途中から急登になるので前爪があるアイゼンが適しています。
ピッケルは必要ありませんが、ストックがあると歩きやすいです。
ルート
「戸隠神社中社から登るコース」と「一の鳥居から登るコース」があります。
今回は一の鳥居から登るコースを利用しました。
長野市街地から20分ほどの場所になります。
コースタイムは登り2:25、下り1:50となっています。
駐車場
一の鳥居コースには60台ほど駐車できる大きな駐車場があります。
駐車場には冬季でも使用できるトイレがあります。
コース上にはトイレはありません。
冬季以外はコース上に携帯トイレブースがありますが、冬季は閉鎖されていました。
登山口
登山口は駐車場の端からスタートします。
開始後は樹林帯を歩きますが、一度林道を歩くことになるので、
アイゼンはまだ付けない方がいいです。
どうせ脱ぐことになるので。
林道を5分ほど歩いて鳥居の場所まで。
鳥居の前にも駐車スペースはありますが、トイレは無く、駐車できないこともあるので手前の大きな駐車場の方がいいです。
少しくらい自分の足で歩けばいいのです。
登山開始
林道の鳥居の場所から少し歩くと登山道となります。
ここからアイゼンを装着。
登り始めはとてもなだらかで歩きやすいです。
この日は12本アイゼンで歩きましたが、始めの内はチェーンスパイクでも良さそうでした。
木の間から飯縄山が見えます。
山頂はまだまだ遠いです。
道は踏み跡がしっかりついています。
一時間ほど歩くと急登となります。
急登が終わると稜線に出ます。
この日は天気がよく、八ヶ岳と南アルプスの間には富士山が見えました。
北アルプス方面です。
穂高連峰から白馬岳まで見えました。
最高です。
ピークを過ぎるとなだらかな稜線となります。
ここを歩いて山頂へと向かいます。
山頂
山頂到着です。
この日はとてもいい天気で暑いくらいでした。
ハードシェルは要らず、上着はフリース一枚で十分でした。
樹林帯では半袖の人もいましたね。
山頂はとても広く気持ちがいいです。
山頂からは日本海も臨むことができました。
下山
下山は同じコースを戻ります。
天気が良く降りてしまうのがもったいなかったです。
気温も上がり雪が解け始めていました。
休憩、山頂でも昼食合わせて約6時間の登山となりました。
野生動物のフィールドサイン
ヤドリギの種子を含んだ鳥の糞
このコースはヤドリギが多く、雪上にはヤドリギを食べた鳥の糞を見つけるとができました。
ヤドリギは他の木の枝に寄生する植物です。
寄生するためには種を運んでもらい、他の木の枝の上に乗っかる必要があります。
ヤドリギ種子は非常にネバネバしており、それを食べた鳥の糞もネバネバになります。
糞がネバネバしていると木の枝上に落ちてもすぐに地面に落下せずに枝の上にとどまります。
そうすることで他の木に寄生しやすくなるのです。
ノウサギの足跡
ノウサギの足跡も多く観察することができました。
ノウサギの足跡は横に2つ、縦に2つできるのが特徴です。
縦2つが前脚で、横2つが後脚になります。
上の写真の場合、進行方向は向こう側です。
ウサギは前脚をついたところを後脚で追い越すのでこのような足跡となります。
冬の山ではノウサギの足跡をよく見かけますが、実物は見たことがないので見てみたいな。
まとめ
天気に恵まれ山頂からは最高の景色を見ることができました。
富士山から日本海まで見えるというのには感動しました。
コースはわかりやすく、歩行時間も短いため冬山入門にはもってこいの山であると感じました。