5月に新雪!中央アルプス将棊頭山
ゴールデンウイークも残りわずかになってしまいました。
今年のゴールデンウイークは天候が安定していません。
ようやく天気予報にも晴れマークが出てきた日に中央アルプス「将棊頭山」へ
登ってきました。
この山は何度も登ったことがある山です。
ただ雪が残る時期には登ったことがありません。
12本アイゼンを持っていざ!残雪の将棊頭山へ!
目次
将棊頭山とは
将棊頭山(しょうぎかしらやま)
長野県伊那市にある標高2730mの山です。
中央アルプスの北部に位置します。
名前の由来は伊那谷から見上げると将棋の駒のように見えることからついたそうです。
昨年の6月にも登っています。
その時の記事がこちらです↓
何度登っても登りごたえのあるいい山です。
ルート
将棊頭山に登るルートは小さいものまで入れると全部で6ルートありますが、
前回同様に桂小場ルートを利用しました。
登山口
登山口は小黒川キャンプ場の上(小黒川上流)にあります。
駐車場(無料)の目の前が登山口です。
このルートは木曽駒ヶ岳への登山ルートとして利用されています。
歩き始めて20分、ぶどうの泉(水場)を通過。
よく手入れされた林の中を歩きます。
この山はコースタイムは長いですが、急登はほとんどなく
とても穏やかな登りやすい山で好きです。
木々の合間からゴールである将棊頭山が見えます。
街は昨日、一昨日雨でしたが、山の上は雪が降ったようで
新雪が輝いています。
登山道にも雪が出てきました。
1時間ちょっとで馬返し通過です。
登り始めから2時間で大樽小屋に到着。
ここからアイゼンを装着しました。
小屋から少し歩くと胸突八丁です。
急登と言われていますが、そこまで急ではないです。
また今の時期は雪が積もっていて、岩が出ていないので歩きやすかったです。
胸突八丁を登っていると突然空が暗くなってきました。
今まで青空だったのに急に曇り空になってしまい、テンションガタ落ち。
胸突八丁を越えると稜線に出るのですが、木曽側から雲がどんどんやってきて
青空は見えなくなってしまいました。
また稜線は風が強く、危険だったので山頂目前にして登頂を断念しました。
そんな天気でしたが何枚か写真は撮れました。
ダケカンバが光に照らされています。
木曽駒、宝剣岳方面です。
伊那市の街並みです。
こちらは雲は出ませんでした。
可愛いあの子に出会う
天気予報も外れ、悪天候で登頂もできず悲しい気持ちになっていましたが、
そんな中最高の出来事がありました。
稜線でライチョウに会えたのです!
中央アルプスにはかつてライチョウが生息していましたが、生息環境の悪化により絶滅してしまいました。
ところが2018年夏に約半世紀ぶりにメスの姿が確認され、
それから環境省がライチョウ復活のため、乗鞍岳からライチョウの親子を連れてきて人工繁殖させています。
今回偶然出会えたライチョウの足には足輪が付いていたので、
管理された個体であることがわかりました。
長い冬を越え、羽根は白から茶色に生え変わっているところでした。
天気は悪く、残念でしたが間近でライチョウに出会うことができたので、
登ってきてよかったです。
下山
下山は来た道をそのまま下りました。
下山には3時間ほど時間がかかりました。
登山口付近にはニリンソウが可憐に咲いていました。
裏から見てもきれいですね。
紅白でめでたいです。
まとめ
あいにくの天候で登頂はできませんでしたが、
思わぬ出会いがあり、結果的にはよかったです。
近場の山なので、また行きたいと思います。