山の日に登る!八ヶ岳連峰「編笠山」,「権現岳」テント泊登山! 1日目
2020年の山の日はオリンピックに合わせ8月10日でした。(通常は8月11日)
結局2020年にオリンピックは開催されませんでしたが…。
せっかくの夏休み、どこにも山に登らないのはつまらないので八ヶ岳の編笠山、権現岳へ登ってきました。
編笠山は過去に日帰り登山で登ったことがありますが、権現岳は未登頂でした。
権現岳は頑張れば日帰りで登頂できます。
一番メジャーなルートは天女山からの往復ルートです。
このルートだと片道約5時間です。
それなりに長いです。
僕はそんなに頑張れません…。
ということで青年小屋にテント泊し、権現岳登頂を目指す日程で予定を組みました。
ここからスタートし、編笠山、権現岳に登頂し、三ツ頭を経由し、観音平へ戻ってくる周回ルートです。
1泊2日のテント泊登山。
記事は1日ずつ2つに分けて書きたいと思います。
それでは1日目。
1.登山開始!観音平から青年小屋へ
登山口の観音平に到着したのは7:30。
駐車場は満車のようで駐車場に入る手前の道路までぎっしり駐車されていました。
あー、路上駐車はしたくないなーと思いながら、空きがないか駐車場をウロウロ。
実はこの駐車場、林の中にもう1つ駐車スペースがあるのです。
念のため行ってみると…空きがあるではないですか!
ありがたく駐車させていただき登山開始です!
登山届は登山口にポストがあるのでご利用ください。
(僕はネットで出しています)
あとトイレは駐車場内に仮設トイレが3台ありました。
林の中に入ると登山道があります。
展望台へつながる遊歩道が走っているので間違えないように注意してください。
(間違えても展望台経由で編笠山の登山口に合流します)
登山道はよく整備されており快適です。
始めの内は笹が生い茂る林の中を進みます。
登山口の標高は1500mを超えていますが、この日は気温が高くセミの大合唱が聞こえていました。
今シーズン初のテント泊登山。
ザックの重さは約15kg。
すぐに背中は汗でビショビショに…。
水分補給、塩分補給を怠らないようにこまめに休息をとりながら足を進めます。
一時間弱で「雲海」という地点に到着。標高1880m。
林の中で雲海は見えそうにありません。
ここから30分ほど歩くと最初の分岐点です。
真っすぐ進むと編笠山に直登するルート。
右に曲がると青年小屋へ行くルートになります。
今回は青年小屋でテント泊する予定なので、まずは青年小屋を目指します。
ということで右側のルートへ。
八ヶ岳特有の苔むした原生林の中を歩きます。
時折吹く風が気持ちいい。
何人か下山途中の登山者とすれ違いました。
新型コロナウィルスの流行により人と人との接触を少なくするよう言われています。
登山者はすれ違う時に挨拶をするのが一般的です。
このような状況でどうするべきか悩みましたが、皆さん今まで通り挨拶を交わしています。
一部の人はすれ違う時にマスクをしたり、手ぬぐいで口を覆ったりしていました。
これから山での人との関わりも変わっていくのかもしれませんね。
原生林の中を歩くこと1時間。
青年小屋に到着しました。
2.青年小屋とは?テント場の設備は?
標高2400m地点に位置します。
トタン造りの味のある山小屋です。
多くの登山者に「遠い飲み屋」という愛称で親しまれています。
入口には赤ちょうちんがつるされています。
受付でテント泊の手続きをしてテントを建てます。
テント場は小屋のすぐ裏にあります。
お昼前に到着したのでテントはまだまばらです。
このテント場は頑張れば50張くらいはテントが張れそうです。
テント泊は600円/日です。
テント泊者用のトイレは小屋の前にあるバイオトイレが1つ。
男女兼用の洋式トイレです。
(一台しかないので朝は混みます…)
トイレ代は1回100円ですが、テント泊代に含まれているので、宿泊者は払う必要はありません。
続いて水場。
水場はテント場から歩いて5分ほどの場所にあります。
西岳へ向かう登山道の途中にあります。
原生林の中を歩いていきます。
5分もかからずに到着
沢に竹筒が付けられてる水場です。
水はキンキンに冷えています!
生でも飲める水のようですが、心配な方は一度沸かしてから飲むのがいいと思います。
トイレと水場はこんな感じです。
3.青年小屋から編笠山へ
テントを張ったら、お昼ご飯を食べて編笠山を目指します。
編笠山は青年小屋から約30分です。
サブバックに必要な荷物を詰めて出発!
登り始めると大きな岩がゴロゴロの道です。
八ヶ岳特有の大きな岩。不思議です。
足を踏み出す位置に気を付けて歩いてください。
岩と岩の間に落ちたらえらいことになります。
岩場を過ぎると、林に入ります。
そこを10分ほど歩くと編笠山に到着です。
4.編笠山とは
編笠山の標高は2524mです。
山梨百名山の1つです。
長野県側からはよく目立つ位置にあり、山頂部からは八ヶ岳の赤岳、権現岳はもちろん、最北部に位置する蓼科山までよく見えます。
その他にも、南アルプス、中央アルプス、北アルプスまで望みことができる、大展望台です。
青空の下、印象的な雲が広がっていました。
山頂からは諏訪湖まではっきりと見えます。
手前に見える山は西岳です。
空が青い!
街から見る空と山の上から見る空、標高が2000m違うだけで空の色がこんなに違う。
スカッとして日々のモヤモヤも吹き飛びますね。
山頂で展望を楽しむこと1時間。
山に泊まるときは下山を急ぐ必要がないからゆっくりできて最高です。
長野県側からガスがわいてきました。
あっという間に真っ白に。
山の天気は変わりやすいですね。
展望が無くなったので小屋に戻ります。
5.編笠山から青年小屋へ
小屋の向こうに見えるのは明日歩く予定のギボシ(左)と権現岳(右)です。
テントの数が増えているのかなと思いましたが、変わりないようです。
ヤマレコを見ると前日は50張以上の大盛況だったようです。
この日は連休の最終日ということもあって20張弱でした(よかった)
6.日の入り
夕食までは時間がたっぷり。
テントの中で仮眠しようと思いましたが、日が強すぎてサウナのようだったので、日陰で読書。
(山と言ったら新田次郎という軽い考えて持ってきた笑)
夕食までに一冊読み切れました。
面白かった。
夕食はアルファ米。
一人の時はこれでいいのです。簡単だから。
夕食後はダラダラ。
空の色が変わってきたのでテント場を出て小屋の方へ。
富士山が見える!
夕日が沈むところは見えませんでしたが空は全体が赤く染まっています。
夕方の景色を見ることができるのは山に泊まる人だけ。
これが見られるからテント泊はやめられない。
青年小屋の入口の赤ちょうちんに灯がともっています。素敵。
これが見られるのも宿泊者のみ。
久しぶりのテント泊登山。
コロナウィルスの影響で人間の世界ではいつもの夏とは違いますが、山はいつも通り変わらずそこに存在していました。
2日目の権現岳アタックは後日記事にしたいと思います。