烏帽子岳登山での出会い(後編)
先日の登山中にアブに噛まれたようであちこちがかゆいです。
そんなわけで烏帽子岳登山での出会いについて紹介します。
登山記事はこちら。
出会いの紹介前編はこちら。
まずはお花。
鮮やかなピンク色をした花「コイワカガミ」です。
コイワカガミとは
イワウメ科イワカガミ属の常緑の多年草です。
北海道から九州の高山帯から山地に分布しています。
草地や岩場に生育します。
このように岩場に群生しており、登山道のあちこちで見ることができました。
葉は濃い緑でテカテカしています。
「イワカガミ」という名前はこのテカテカの葉っぱが”鏡”に似ているからついたそうです。
山の中でとても目立つきれいな花でした。
続いてはこちら。
疲れて下を向いて歩いていた時に見つけました。
鳥の羽根です。
白と黒のこの模様は・・・
アカゲラです!
アカゲラの写真は持っていないのでフリーイラストを借りてきました。
アカゲラとは
キツツキ目キツツキ科アカゲラ属に分類される鳥類です。
北海道から九州まで分布しています。
通称「キツツキ」と言われます。
「キツツキ」とよく呼びますが、キツツキという鳥はいません。
アカゲラ、アオゲラ、コゲラ等の木をつつく鳥をキツツキと呼んでいます。
木をつついて虫を食べています。
山の中を歩いているとトントントントンと音が聞こえます。
種類によって音の大きさが異なるので聞き比べてみると面白いですよ。
山の中を歩いているとよく鳥の羽根を見つけます。
前を見て歩くのは大事ですが、たまには下を見て歩くのも新しい発見があります。
続いても下をちゃんと見ていたから見つけることができました。
(踏まなくてよかったー!)
登山道のすぐ脇にいらっしゃいました。
ヘビについて詳しくなかったため、この時は何のヘビなのかわかりませんでした。
(アオダイショウだと思っていました…)
写真を撮って観察会の先輩のおっちゃんに聞いたところ「マムシ」であることが判明しました。
他に2匹ほどヘビと出会いましたが、彼らはすぐに姿を消してしまいました。
しかしこのマムシだけは近づいても動きません。
立派なとぐろを巻いています。
生きているのかよくわからなかったので登山のストックでツンツンしてみました。
無知って怖いですね。
ツンツンしたら舌をペロペロしてくれました。
愛くるしいなと思いました(笑)
マムシとは
有鱗目クサリヘビ科マムシ属に分類されるヘビです。
北海道から沖縄まで幅広く分布しています。
山や水田、河原で見つかります。
おとなしい蛇のためこちらから近づいても逃げないそうです。
そのため知らずに踏んづけて噛みつかれてしまいます…。
エサはネズミやカエルです。
全長は45㎝~65㎝ほどで、胴が太く、体形は太短いです。
三角形の頭が特徴で、瞳が縦に長い目とピット器官(熱感知器官)を持っています。
夜でもこのピット器官で動物の体温を感じ、位置を正確に把握して獲物を捕えることができます。
ご存じの通り、マムシは有毒です。
年間10名ほどがマムシに噛まれて亡くなっています。
もし噛まれてしまったときはすぐに毒を体内から出すことが大切です。
ただし口を使って毒を出すのはダメです。
絞り出して流水で洗浄しましょう。
そのあとは病院へ。
症状に合った治療をしてくれます。
まとめ
蒸し暑い中、久しぶりの登山だったので疲れました。
天気も思ったほどよくなく、残雪の南駒ケ岳を見るという目的は達成できませんでしたが、様々な生き物に出会うことができました。
これから梅雨に入ります。
山には登れないですが、雨だからこそできることを見つけたいと思います。